中学受験をしなくても、小学生の時から、塾に通わせ、英検・漢検・数検をさせているので、小学生の間はそこそこ優等生です。
が、公立中学に入って継続して(強制的にでも)勉強してはいるものの、なぜか良くて上の下位の、ほどほどで来ている子もそれなりにいます。
特徴は以下です。
- 本人はいたって元気、悩んでいない。その代わり指示された勉強をやっつけ作業でしかしない子。
- 数学では計算ミス、英語では初歩的な文法誤りなどのケアレスミスがいつも多い。
- 友達との遊び、ゲーム時間は多すぎるわけではないが、注意されない限りズルズルやり続ける子。
- 強制や塾勉強でもそれなりにはやってくれるが、積極的までは絶対しない子。
- ノートやメモはあまり書かず、黒鉛筆のまま答え合わせもして、カラーペンやラインマーカーは自分からは使わない子。
- 公立中学では悪くても平均点は行くので問題はないが、高校以上で失速しそうな感じの子。
- 小学生からのIT学習の例では、スクラッチは大好きだが、それ以上の文字打ちプログラミングをやりたがらない子。
親御さんからのご相談が一番多いパターンです。今どきの平均的な日本人学生という感じもします。
中学まで勉強一本に絞らなくてもよいですが、最低限ノートメモ作り、暗記方法の確立などのお勉強習慣を身につけないと、板書指導もしない先生が増える高校からは急に苦労すると思います。
別のところで触れますが、やはりこちらで一番気にしているのは、(入試もありますが、その後の)高校での英数科目です。
皆にいつも言っているのですが、
- 大学受験が10だとしたら、高校受験は3程度の知識量。義務教育の中学までは基本出来て当たり前のもの。
- 高校数学も、高1は中学の復習プラスアルファで、高2から急に難しくなり、数学ができない子が急増する。
- 数2や数3の微分積分位から勉強センスが問われはじめ、物理もわからなくなる。結果文系が多い日本の大学生。
- 高校英語は、これも高2位から例外文法や長文読解がメインとなり、学術論文の英文内容がわからないまま、単語の直訳でごまかして間違ってしまう子が増えていきます。
まともな和訳日本語が書けるかどうか、文脈読解センスがあるかどうかで決まる。半分以上の子は書けないのが現実。 - 中学校で偏差値50-60の、少し勉強したら平均よりできる子ほど、高校で同じ勉強方法でうまくいかない子が一番苦しみます。
AGでは、中学校までは「自分に合った(楽な)勉強方法の確立、部活もしたい子はやりきる、理解している範囲はなるべく飛ばして勉強に時間をかけすぎない」事を勧めています。
逆に高校になると「難関大現役合格を目指すならガッツリ高1から勉強量を増やす、特に英数の先取り受験学習を学校とは別に進めていく、総合型選抜でITを使う方法も考える」事を勧めています。