AGスクール開校後、多くの生徒たちを見てきて、今回オンライン活用に際して、改めて「何が難しくてわからなくて、挫折を繰り返しているのか?その脱出ルーティン学習法はあるのか?」整理してみました。結論として、学校の先生が地道に勧める学校課題をいくらやっても、塾講師が基礎問題を何回繰り返し説明を受けても、本当にできない多くの子にとっては効果がなく、時間の無駄に終わるケースをたくさん見てきました。(こういう努力して平均点位まで上がれる子は普通です)偏差値40以下の話で、すごく勉強をさせているのに、いつも平均点プラスアルファの子の場合とはまた違います。(この場合は改めて解説します) 小数と分数ができないまま中学生になった子 毎日復習をさせても(量も極限まで少なくして数個程度の知識でも)、1日前の記憶や知識がほぼ残らない子 超簡単に暗記しやすく1つだけ説明しても、翌日には忘れてしまう事が多い子。 簡単な課題/宿題を長時間やっていても変わらない子や、普通に一切自宅学習しない子もいます。 基本的に鉄オタなどの子は暗記もの勉強は得意ですが、鉄オタなのにこのケースの子もまれにいます。 5段階評価で、1と2しかない子で、通信制や工科高校など倍率1倍未満の学校進学を勧められる子。 普通の学習塾でも耐えられない子が最後の砦でAGにくるケースも多く、LD/ADHD診断があろうがなかろうが、また診断がついた所でも薬以外の対処法で悩む点では同じです。いじめ対策の事もあるので、何とか武器になる長所を発見するのに必死で、いろいろ試行錯誤しました。最終的には、アナログですが、本人が記憶に残りやすいやり方を1つずつ試して見つけていくしかないのが現実です。本人にとっても、今後の長い人生、守られる環境だけでなく、伸ばせる得意分野の開拓という攻める事も大事だと思います。 そのステップとしての細かいルールとして以下の点に注意しています。 まずは課題/宿題などを一旦ゼロにして(させないで)、時間的ゆとりも持たせる。(これだけでも大変です) 覚えやすい又は覚えにくいモノ/パターンの法則性を、毎日の一問一答で体系化していく。 その中で、本人ができる範囲の中で、ノートやメモを取る、ロジックパターンを作る訓練をしていく。 絵心やIT分野などの、学歴以外の職人技で伸ばせるスキルを発見して伸ばしていく努力も同時にしていく。 本人の希望や段階を踏まえて、捨てる分野を決めて、より注力分野に集中させる。 AGとしても、今できない子でも、生徒といっしょに「攻める姿勢」で、その汎用的なルーティンプロセス(日々の一問一答、ノートメモ、ロジックパターン化など)を見える化、オンラインIT化していきたいと日々実践しています。